観光バス運転士

「50回目の結婚記念日が、楽しい1日になりました」お客様の言葉に、涙が溢れたこともあります。
プロフィール
加藤 浩隆(仮名) / 26歳
観光バス運転士 中途入社4年目
浄水槽の水槽管理者を経て、名阪近鉄バスに入社した。接客の仕事と乗り物が好きで、そのどちらも手がけられる仕事に就きたいというのが志望動機。社内の先輩を目標に、日々努力を続ける毎日。
観光バス運転士
お客様の大切な思い出をつくるのも、観光バス運転士の役目です。

以前、ある老夫婦からいただいた言葉が、今でも忘れられません。バスツアーの最終日のことです。バスを降りる際に、「私たち、今日が50回目の結婚記念日なんです。初めてのバスツアーで不安でしたが、バスガイドさんや運転士さんが楽しませてくれて、楽しい1日になりました。ありがとうございます」とおっしゃられたことがありました。私は嬉しさのあまり、涙が溢れてしまって。運転士は、そんな嬉しい場面にも出会うことができる仕事。お客様の「楽しかった」という言葉は何よりもチカラになり、どんな疲れも吹っ飛びます。

それに、日々いろんな土地に行けるので、旅行気分も味わえますよ。例えば日帰りツアーで関西や長野などの観光地にいくこともあれば、東北の有名なお祭りを巡るツアーには3泊4日など時間を掛けていくことも。旅行好きにはたまらない仕事だと思いますね。

ちなみに、制服がカッコいいのもポイントです。運転士にとって制服は重要なアイテム。朝、制服に袖を通すと、心が引き締まりますよ。

観光バス運転士
観光バス運転士
実は奥が深い、バス運転士という仕事。先輩に支えられて、一人前を目指しています。

観光バスの運転士は、一朝一夕では務まらない仕事です。スムーズな運行のために主要な観光地への道を覚えることはもちろん、お客様を安全にお届けするための運転技術も身に付けていかなければなりません。私たちが乗務する大型バスは、かなり大きなサイズです。例えばカーブを曲がる際も、フロントのオーバーハング(前輪より前に突き出した車体部分)がかなり大きい。この感覚を身に付けなければ、狭い道や駐車場を安全に運転することはできませんからね。

少しずつ業務に慣れてきたら、徐々に先輩のサポートを受けながら現場での仕事を学んでいきます。例えば、バス3台で運行するバスツアーでは、まずは前後を先輩に挟まれて運行したり。少し狭い道や駐車場に入る際などは、先輩から無線で指示やアドバイスをもらっています。私自身、短距離運行だけでなく中距離・長距離、どんな運行でも一人でこなせる運転士とはまだまだ言えませんが、先輩たちのサポートがあるからこそ、安心して仕事に打ち込めていますよ。

※個人情報保護の観点から、社員名は仮名となっています。